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    FXの注文方法

    FX(外国為替証拠金取引)は、買いからだけではなく、売りからもポジションを取ることができます。市場の状況にあわせて、様々な注文が行えることもFXの魅力といえるでしょう。

    • 成行注文とは
    • 指値注文とは
    • 逆指値注文とは
    • IFD注文とは
    • OCO注文とは
    • IFO注文とは

    FX(外国為替証拠金取引)は、買いからだけではなく、売りからもポジションを取ることができます。
    市場の状況にあわせて、様々な注文が行えることもFXの魅力といえるでしょう。

    成行注文とは

    「成行注文」は、「金額は幾らになってもいいので、今表示されている値段で買いたい・売りたい」という注文方法です。
    レートを指定せず、為替動向を見ながらに注文する方法なので、すぐに注文を出せて、売買も成立しやすい【取引成立が早い】という特徴があります。

     

    たとえば、1ドル=100円50銭~100円55銭というレートであれば、ドル購入を「成行で買い注文」を出せば、1ドルを100円55銭で買い付けることになります。

    表示された値段が気に入らない、あるいは瞬時に急激な変動が起こった場合は、値段を再表示させて注文することが可能です。

    メリット

    現在の値動きを確認しながら注文を出せて、確実に売買が成立する。為替レートを指定する手間が省ける。

    デメリット

    注文した時点での値段は確約された価格ではなく、約定価格に1銭~5銭程度の値幅が生じる。値段は約定されたあとに分かる。

    指値注文とは

    「指値注文」は、「売りたい価格・買いたい価格」を指定して取引する注文方法です。

    為替市場は絶えず変動し続けていますから、レートが常に自分が取引したい価格だとは限りません。
    納得した値段で取引したい、パソコンの前でじっと待つ時間がない人は、この「指値注文」が便利です。

     

    たとえば、1ドル=100円50銭~100円55銭というレートの時、取引したい価格が1ドル=100円0銭の水準で買いたいという希望があるとします。

    このケースでは、「1ドル=100円の指値で買い注文」を出しておきます。
    このように、指値注文は「今よりも低いレートで買いたい、あるいは、今よりも高いレートで売りたい」場合に取引できる便利なトレード方法なのです。

    メリット

    あらかじめ約定する値段が分かっている。希望する取引価格で注文が可能である。

    デメリット

    希望するレートに相場が変動しない限り、売買(取引)は成立しない。

    逆指値注文とは

    「逆指値注文」は、現在のレートより「価格が下がったら売る」「価格が上がったら買う」というように、指値注文とは逆の注文方法です。

    【トレンドの上昇気流に乗る】

    為替相場は、一度動き出したら一方向に動く傾向にあります。

    上昇トレンドが来たときには、それが続くことを想定して、今のレートより高くなったら買い、逆に、下降トレンドが続くと想定して今のレートよりも低くなったら売り注文を出します。

     

    たとえば、現在の相場が1ドル=100円の場合、もし為替相場が1ドル=101円まで上昇したら、「ドル高に振れた(上昇トレンド)」と判断します。そこで、あらかじめ1ドル=101円になったら「ドル買い」という注文を出しておきます。

    また、現在の相場が1ドル=100円の場合、為替相場が1ドル=99円まで下降したら、「ドル安に振れた(下降トレンド)」と判断したとします。この場合も、あらかじめ1ドル=99円になったら「ドル売り」という注文を出しておきます。

    このように、上昇トレンド・下降トレンドに移ったと判断した場合に、そのトレンドに自動的に乗れるように、あらかじめ注文しておくのが「逆指値注文」です。

    【損失をあらかじめ限定する】

    相場は予想どおりに動くとは限りません。もし、相場が予想と反対の動きをした場合でも、出来るだけ損失を小さくしたい、あるいは損失をあらかじめ限定しておきたいという場合にも、この「逆指値注文」が有効となります。

    たとえば、相場が1ドル=100円だとします。予想は1ドル=102円まで上昇(ドル高)して差益を得るのが狙いです。この場合、予想がはずれて1ドル=98円まで下降(ドル安)すると、【2円の損失】が出ます。

    そこで、「損失は最大でも1円までに抑えたい」という場合は、「1ドル=100円でドルを買って、1ドル=99円で売る」という注文を出します。そうすることによって、予想と反してドル安に動いた場合でも【最大損失1円】というように、限定した損益で抑えられることになります。

    こうした買い方は、「ストップ・ロス注文」とも呼ばれ、ポジションを保有している場合、損失が拡大しないように、リスクヘッジする手法として有効な方法です。

    【利益を確定する】

    「逆指値注文」は、損失を抑える効果の他、利益を確定するためにも有効です。

    たとえば、ドル高になると予想して1ドル=100円でドルを買ったとします。相場が予想どおり動き、1ドル=105円まで上昇(ドル高)しました。

    一定の利益を確保したい場合には、1ドル=103円で「逆指値による売り注文」を出しておくことで、1ドル=105円から103円に下がった場合でも【3円の利益が確定】されるわけです。

    このように、相場が予想どおりに動いた時は、逆指値をつり上げていくことで、一定の利益確保を狙うというのにも有効な手段といえます。

    IFD注文とは

    IFDとは「If done(もし~ならば~を実行する)」という意味を表します。二つの「~」には二つの指値注文が入ります。 具体的な例でみてみましょう。

     

    現在、1ドル=100円だとします。一つ目の注文、1ドル=99円50銭になったら買いを行い、一つ目の注文が成立したら、二つ目の注文、1ドル=100円50銭になったら売りを行うという注文が有効となります。目論見とおりの値動きがあった場合、1円分の利益が得られることになります。

    メリット

    取引の開始と終了の一連の注文をセットで出すことができる。

    デメリット

    一つ目の注文が成立した後に、二つ目の注文が成立せずに逆方向の値動きがあった場合に損失が増えてしまう。

    OCO注文とは

    OCO(オーシーオー)とは「One cancels the other order」という意味を表します。

    「OCO注文」は、一度に二つの注文を出して、高いレートになったら売り注文、安いレートになったら買い注文が約定されるという注文方法です。
    二つの注文のうち、相場に対して有利な注文条件のどちらか一方が約定され、もう一つの注文は自動的にキャンセルされるという、何とも都合の良い注文方法なのです。
    注文は、「指値」でも「逆指値」でも出せます。
    また、「OCO注文」は、新規の注文時でも既に注文済みの決済にも可能ですから、「利益確定パターン」や「損切り想定パターン」など、いろいろなケースでの利用が考えられます。

    【新規注文でポジションを持つ場合】

     

    たとえば、現在の相場が1ドル=100円だとします。上昇トレンドにのったと予想して、1ドル=102円になったら買いという注文を発注しました。
    一定の利益を確保するため、【1ドル=104円になったら売り】、もう一方は損失を限定するため、【1ドル=101円になったら売り】という条件がOCOでは可能となります。
    このケースでは、予想どおり1ドル=104円(ドル高)になったら【2円の利益が確定】し、予想とは逆に1ドル=101円(ドル安)に振れたら【1円の損益が確定】ということになります。

    【既にポジションを持っている場合】

    既にドル買いをしていて、上昇トレンドまっ只中。でも急激なドル安が襲ってきたら、現在の利益を全て失ってしまう。。。一体どうしたら・・・。
    こういう場合にも、「OCO注文」は活躍します。

     

    たとえば、1ドル=100円で買ったドルが、現在の相場では1ドル=105円まで上昇しています。今決済すれば、5円の利益が確定します。しかし、人は欲張りなもので、もう少し、もう少しと、ついつい期待を膨らませてしまいますね。
    こうしたケースでは、たとえば1ドル=110円まで上昇(ドル高)を期待するのであれば、「1ドル=110円での指値の売り注文」と「1ドル=104円での逆指値の売り注文」を同時に出します。
    予想どおり1ドル=110円になったら【10円の利益が確定】します。もし、1ドル=105円から急激な変動で一気にドル安となった場合でも、自動的に1ドル=104円で決済されますから、【4円の利益が確定】され、相場急反転のリスクを最小限でスリ抜けられます。

    どちらに転んでも、利益は確保されるということになります。

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    IFO注文とは

    「IFO(アイエフオー)注文」は、IFD(イフダン)注文とOCO(オーシーオー)注文を組み合わせた、両者の特徴をそのまま活かした注文方法です。

    最初にIFD注文が約定した後に、自動的にOCO注文が発動される仕組みです。

    IFD注文では、決済注文は一つしか発注できませんが、OCOは一度に2つの決済注文が可能です。
    この両者を組み合わせることによって、一度に3つの注文が出せて、決済注文も2つ可能になります。

    つまり、IFO注文で発注した場合、【新規ポジションの確保】【利益確定の指値】【損切りの逆指値】を同時に発注できて、
    最初の注文が約定されると、2つの決済注文も自動的に発動されるということです。

     

    たとえば、現在の相場が1ドル=100円だとします。1ドル=99円になったら買いという指値注文を新規で発注しました。

    一定の利益を確保するため、【1ドル=101円になったら売り】、もう一方は損失を限定するため、【1ドル=98円になったら売り】という条件も同時につけ加えます。

    このケースでは、予想どおり1ドル=101円(ドル高)になったら【2円の利益が確定】し、予想とは逆に1ドル=98円(ドル安)に振れたら【1円の損益が確定】ということになります。

    このように、IFO注文は、買いから売り(売りから買い)まで、一度の注文で指定できて、決済も自動でされますから、為替レートをチェックできない方、パソコンの前に座り続けることが出来ない方でも、取引が可能な方法といえます。